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ドイコ2007


by otokonokarakuchi

おばちゃんの超絶テク

2年くらい前に行ったことのある大久保にある散髪屋さんにいってきました。

このお店に以前いったときは、オカマに切られました。
オカマに頭なでなでされて、「アナターいい頭してるわねー」ってすごい褒められた。
うーん、歌舞伎町も近いせいかかなりデンジャラスな香りのするお店です。
そんなオカマの思い出がある大久保のとある散髪屋。
ちなみに全然そんな趣味ないです。

で、そんな辛い?思い出があるとこだったんだけどなんか久しぶりにいきたくなった。
今でもなんで入ろうとおもったのかわかんないけど、ほんと魔がさした。

結果は、髪の毛ボンバヘッツの僕がインプットされて15分の生産工程を経て
中国人みたいな僕がアウトプットされました。
さすが大久保、異国の匂いがぷんぷんします。
なんだか今は誰にも会いたくない気分。



お店入ってすぐおばちゃんの椅子に招かれる。
店内は結構広い。お客さんが8人いっぺんに切られてもOKな広さ。
座ってすぐにメガネをとるので僕の視界はこっからはアウト、あとは感覚に託す。

「少し立っていいから、膨らんだところをさっぱりさせてください」 って頼んだ。
おばちゃんは少し日本語下手な感じで 「バリカン使うよ」
バリカンねオッケーオッケー、あんまり余計なこと言わないから好きにやってちょーだい。
って思ってたらいきなりライトセーバーみたいな音が後頭部のほうで

ブーンッ! ?

ぉぉおおー、間違いなく結構入ったぞこれ・・・
坊主にするときもなかなかそこまでやらないよ。
かなり深めにジョリッと真ん中から入っていった。
一太刀目は結構高さあったねー、ほぼ頭のてっぺんから音が聞こえた。
こうなっちゃったらあきらめるしかない、もうあとは任せます。

で、一通り終わったら鏡で見せてくれた。
うおー、やっぱりだいぶバリカン入ってるよ!?
完全にバリカン入ったところは色が違う。
見せられた瞬間 「あらー」 とか僕が言ってたらおばちゃんがすかさず

「これ、すごい近くで見たらバリカンのところも色同じよ。
 遠くでみると色違うの、そういうモノヨ・・・ そういモノ」
?

って耳元でささやいてきた。
えっ!? ってか遠くから見る人のほうが多いのに それじゃダメじゃん! 
遠くって言っても椅子と鏡の距離で色違ってるのわかるし。。。

ついつい吹き出して笑ってしまった。
このおばちゃん面白すぎる。
なんてこった、本来怒っていい場所なのに笑わせられるとは。 不覚・・・

どれだけ短いかって言うと、よく くしあてて浮いた毛切る技あるじゃん
あのくしを髪にあてる際に絶対頭皮にくしが刺さるくらい短い。
もうそんだけ短いんだからきれいに切らなくてもいいのに、何度も何度もくしをあてたがる。
なんだイジメかこれは。。。刺さるたびに痛いんだけど、笑いそうになって大変だった。
まーいっか、髪はほっとけば生えてくるし。

で、シャンプーも終えて次の髭剃りでまた事件が起きた。
文字でなんて説明していいかわかんないんだけど、
いまだかつてあんなに速い髭剃りをみたことないよ俺は。
おばちゃん流必殺剃刀横滑り!

パパパパパッパッパッパ! 速すぎて音のみが聞こえる。

もう半端ない!まるで剃刀が僕のほっぺという舞台で踊っている。
髭そりをされている感覚がないのに、しかし確実にそれていく髭たち。
1秒におそらく5回~10回は剃る場所が変化する。
そして剃刀のはずなのに、感覚的に真横に滑っているときがたまにある。

す、すごい。 やばい、笑ってしまう・・・
マジでこれ我慢できないよ、すごすぎるしおばちゃん。
あんな超絶テクみせられたら、髭だってそられずにはいられません。

中国人になるのと引き換えにすごいものを体験して来ました。
でももう2度といきたくありません。そして誰にも会いたくありません。
by otokonokarakuchi | 2005-10-15 14:27 | 日々