脅威のアメリカ 希望のアメリカ
2006年 10月 07日
「脅威のアメリカ 希望のアメリカ」 寺島実郎著 を読んだ。
アメリカに住んだことのある人なら共感して引き込まれるイントロだった。
内容は少し知識を必要とする部分が多く、すっとばしてしまったところもあったけど
ところどころ、あーアメリカってそーだよなーってところや、
日本もそんなところあるよなーというところがあったので
ちょっとメモ代わりに気になった部分を引用。
自分が思い出せる程度に抜き出すので
これだけ読むと、誤解が生じるかもしれません。
ここからはメモだから読んでも気にしないように。
この本は、結構ためになりました。
また時間をあけて、読み直してみたいです。
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「アメリカという国の性格を表現するのに適切な言葉 「抑圧的寛容」。
自分が圧倒的に優位だと認識する時には、信じがたいほど寛容で思いやりに満ちている。
しかし、自分に敵対する存在や、自分を超えるほどの力をつけてきた存在には
異常なほどの猜疑心と嫉妬心を募らせる。」
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「アジアに米国が主導できない仕組や事態が生じることを拒否する。
子犬の群れが相互に吠えあい、疲れて仲良くしようというすれば、
真ん中に肉を投げ入れ、争いの種を提供するようなパラダイムに日本は置かれている。」
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「アメリカはエンジニアリング力に優れている。
エンジニアリング力とは、多様な要素や手法を組み合わせて課題の解決を図るアプローチ。
日本の場合、このエンジニアリング力が決定的な弱点。
個別の要素をみれば、どれも世界最高峰のものだが、それを活かしきる総合力が欠ける。
全体知を欠いた専門性ほど恐いものはない、意味のない技術論に終止する恐れがある。」
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「アメリカの友人に学んだ最大のものは、
筋道の通った異論に敬意を払うことの大切さだった。
価値ある友人とは、心にもない追従で寄りかかる存在ではなく
適切な距離で真摯な議論ができる存在である。」
by otokonokarakuchi
| 2006-10-07 10:40
| 日々