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ドイコ2007


by otokonokarakuchi

楽器 続き

アメリカに移ってからは、同じマウスピースのトランペットに楽器を変えた。

吹奏楽やマーチングバンドが盛んな都市だったこと
英語を使わなくてもコミュニケーションがとれたことも手伝って
トランペットを始めた。

ものすごいいい経験だったよ。
英語を覚えるにもいい環境だったと思う。
ディズニーやユニバーサルスタジオでもパレードしたしね。

中学で基本的な演奏方法や楽譜を見ながら演奏するということを学んだ。
ジャズの基本もここで学んだ。
中学生といえど科目別に明確にレベル分けされる。それがアメリカの教育方法。
レベルの高いクラスに入れたらやる気も出て成績もかなり伸びた。数学とかね。

うまくできないものに関しては当然レベルも低いクラスに入るんだけど
だからって全然駄目で意識も低いかって言うとそうでもなくて
できる人たちを素直に尊敬できる、そんなピュアな感じの子でした。

音楽なんかは真面目に取り組んでもかなわないって感じる差があったな。
厳しい現実を経験させながらできるものに関しては伸ばす。
そんな教育。

アメリカの教育制度に合っていたんだろーね。
学校大好きでした。
真面目にしっかり高校生活を送っていましたよ。

高校の4年間もちゃんとトランペット吹いてた。
アメリカでは3年間、フットボールの合間のショーをやってたし
カナダでは転校したとたんにエースでした。

大学に入学してからは、サークルに入り2年間演奏した。
お金もらってお仕事もしたし、ヤマハホールで演奏もした。
でもしっくりくることはやっぱりなかったなー。

寂しい考え方だけど音楽は才能を与えられた人間のみできるものだと思っています。
趣味レベルなら話は別だけどね、お金をいただいて演奏するというのはどうかと思う。

ノラジョーンズ、レイチャールズ、セリーヌディオン、オスカーピーターソン、チックコリア、
ウィットニーヒューストン、マライアキャリー、エルトンジョン、その他もろもろ・・・

みんな聴くとすごすぎて、ずっと聴いていたいって思ってしまう
かっこいいから、僕もそういう音楽をやりたい!とは思えなかった。
才能ある人の、才能ある演奏をずっと聴いていたい。

それを満足いくまで聴けるだけの大きな人間になりたい、えらくなりたい。
どっちかというとそういう願望が芽生えてしまう。
そういう人を聴いていたい。残念ながらそういう願望。

そんなところで僕の音楽観はとまっている。
さすがに時々トランペットを吹きたいなーと思うこともあるけどね。
吹いて自分で満足するだけ、
それで人を楽しませようとか喜ばせようとか、ましてや幸せにしようなんて考えられない
逆に楽しませてもらいたいってのはミュージシャンに対して思うけどね。

やる側より聴く側でいたい。
それは変わらないでしょうね。
少し寂しい気もしますが、そういう感じ。

酔っ払ってるなー、まーいいや。
おやすみなさい。
by otokonokarakuchi | 2005-04-21 00:14 | 日々