ドイコ2007


by otokonokarakuchi

ヤマパン バイト

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近くのコンビニのデザートコーナーに まるごとチョコバナナ をみつけた。
懐かしい・・・久しぶりにあの恐怖がよみがえったよ。

留学生や学生にアルバイトを斡旋する場所が2年前に惜しまれつつなくなってから
あまり聞かなくなった、恐怖のアルバイト ヤマパン の思い出。
あの 山崎製パン株式会社 の工場アルバイトね。

作家原田宗典も自身のエッセイで書いているから、結構昔からあるみたい。
早稲田の学生に伝統的に伝わっている?笑えるアルバイトのひとつ。
22時~30時、休憩1時間で1万円、パン食べ放題。
聞いた感じは割のいいアルバイト、でも真実は・・・

2年前に一度だけやったこのヤマパンバイトで まるごとバナナ のラインを担当した。
洋菓子工場に入るとまずパンの甘い匂い、ウッ・・・
もうこれだけでお腹いっぱい胸いっぱい、苦手な人はこの場にいるだけでアウトだな。

仕事としては
ベルトコンベアで完成された まるごとバナナ が次々と流れてくる。
それを雀牌を積むように指で4ついっぺんに持って、流通用の箱に入れるという作業
とにかくそれだけが課せられた任務。

来る、掴む、積む、来る、掴む、積む、来る、掴む、積む・・・

最初はいい、別に難しい作業じゃないし。
でもこんな簡単な作業1時間も休みなしでやってると頭おかしくなりそうになる。
少しボーっとするだけで、どんどん溢れ出すまるごとバナナ、飛ぶ罵声。

でもラインの上流を見ると
油まみれになりながらスポンジケーキをひたすら投入している友達の姿が見える。
ヤバイめちゃくちゃ辛そう、本当によかった完成品担当で・・・
馬のように働かされてる友達を見るだけで、自分の状況が幸せに見える。頑張れる。

24時半から休憩、飯。
置いてある菓子パンは全部食べていい
食べていいんだけど、食べたくない。
結局食パンに社食にあった醤油をかけて食べる。あと5時間まるごとバナナ。。。

27時すぎると、なぜか200個ぐらいできあがるごとに機械が止まるというトラブル続発。
ライン止まっている間は、イチゴのヘタ剥きに仕事が変更。
イチゴに慣れてきたころにライン復活、また故障、イチゴ、復活、故障・・・

28時すぎると、もう工場のおっさんはみんなイライラ。

何やっても怒鳴られるようになる。
横ではコンビニに送り届けるトラックの運チャンができあがるのを待っている。
「早くしてくれよー間に合わねぇよ!」 ってトラックの運チャンにも怒られる。

タイミング悪くラインまたストップ。
イチゴが終わっていたため、ショートケーキにクリームをのせる仕事に変更。
そんなんでゴタゴタしながらも、なんとか全部間に合った。よかった。

そしたらなんか工場のおっさんが気をきかせたつもりなのか
指を口の前で一本立てて 「シー!」 ってやりながら
まるごとバナナを半分も渡してきた、しかも 「早く、一口で食え!」 だって・・・

いらんし

しょうがなく一口で吐きそうになりながら全部食べた
最後の最後でとどめの一撃、マジで死ぬかとおもった。
これで無事終了。

帰って死んだように寝ようと思ってるんだけど、寝付くとすぐ夢をみる
まるごとバナナが次々と流れてきて、まるごとバナナに押しつぶされていく夢。
この日から3日は同じ夢を見続けた、もちろん寝不足。
この夢だけは今でも忘れない、本当に恐い思いをした。

そしてこの日から食生活が1ヶ月くらい変わった。
パン好きだったのに、身体がパンを全然欲さない。
まるごとバナナに至っては、つい最近まで見るのも嫌だった。
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それが今日 まるごとバナナ を買えるまでに回復した!
よく見てみると、両端を留めてあるテープが2年前とまったく変わっていなかった。
まだあの機械使っているんだろうか、そしてまだあそこで働いている人がいるんだね。

恐怖のアルバイト ヤマパン、機会があれば一度やってみるのもいいかと思う。
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by otokonokarakuchi | 2005-11-11 11:32 | 日々